夏休みだしどこか行きたいな~と思っていたところ、彼のご両親が館山の別荘使っていいよと言ってくださったのでご厚意に甘えて館山に行ってきました🚙
すっかりレンタカーの予約を失念していて、家を出る直前に探したところ近所で空いているタイムズカーシェアが見当たらず、家の最寄駅から3駅離れたところで車を借りることに。彼が電車を使ってひとりで車のところまで行って、運転して家まで来て私をピックアップしてくれました。やさしー!サンキュー!
ちなみにそのとき「別荘の鍵家に忘れたから覚えておいて!」と彼からLINEが来てた。フラグ。
のんびり15時半ごろに出発したからか下りは驚くほど空いていて、ノンストレスでスイスイ高速道路を走ってゆく。アクアラインの海底トンネル?を抜けた直後にすごく大きな虹が見えて、ふたりできゃいきゃいはしゃいだ。虹のふもとはどこだろーとか、虹の色の数の数え方は国によって違うらしい、とか。
そして順調に館山に向かって君津ICを通過する頃、彼が車内で叫んだ。
「やばい!鍵忘れた!!」
見事なフラグ回収である。LINEで連絡をもらっていたにも関わらず、私もリマインドするのをすっかり忘れていた。駐禁切られたらまずいから早く家の前に停めた車のところに行かなきゃ、しか頭になかった。まずい。どうしよう。。。
今から家に引き返してもいいけど、さっきアクアラインで上り方面はかなりの渋滞が発生していた。家に帰って鍵を持って、また館山に戻ったらかなり遅くなってしまう。それよりもきっと管理人室には合鍵があるはずだから、管理人さんに事情を話してそれを貸してもらえるのに賭けよう! ということで、一縷の望みにかけて館山に向かうことに。
車のなかでは「なんで鍵忘れたの!?」「忘れそうだと思ってちゃんと報連相したんだよなあ。結局忘れたけど」「信じられないよお~」「でもちゃんと連絡したからオッケー」「くっそ~その連絡のおかげで私にも責任が生じてしまった~~~」とどったんばったん大騒ぎ。でもそれも良い思い出(ポジティブ)
そしてぎゃあぎゃあ騒ぎながら館山のお家についたのが17時5分ごろ。管理人さんよ頼む鍵を貸してくれ~~と思ってフロントに行くと、無慈悲にも【本日の業務は終了しました】の立て札が。。。どうやらフロント営業時間は17時までだったらしい。第3部完。
ど、どうしよっかあと完全に立ち尽くすふたり。このまま日帰り温泉行って夕飯食べて日帰り旅行として終える?でもせっかく色々お泊りセット用意してきたのがもったいないから、近場でホテルでも探してそこに泊まる?でもお盆シーズンで高いだろうし今日は一旦帰って明日また館山きてお泊りする?でも台風も近づいてきてるし…。と私がモニョモニョ言っていると「いったん帰って、鍵取って、また館山戻ってこよう!」とものすごい提案が!!
「でもそんなの疲れちゃうよ」「でも交通費もったいないよ」「でも館山着くの遅くなっちゃうよ」とまたモニョモニョ言うと、「俺が全部運転するからみさちゃんはずっと寝てて。大学生のときなんかもっと運転してたから大丈夫」「どうせまたリベンジで来るなら交通費トータルで変わらないよ」「21時半には来れるから温泉も間に合うよ」と。この会話をしてたときは「まじかよコイツすげーな」としか思わなかったけど、こうして文字に起こして振り返るとなんていい人なんだ。うえーん。
てなわけでまさかの館山滞在時間5分でまた東京に戻ることに。まじかよ!
「助手席の人が寝てる方が"こんな寝られるくらい俺の運転はいい運転なんだな~"って気楽になれるから、まじで気にせず寝てね」とかいう優しさの神(気遣いとかじゃなくて本心なんだろうけど…)の言葉に甘えて、館山→東京の復路は私はほとんど寝て過ごしてしまった。上り方面だから結構な渋滞もあったのに。。運転ありがとねえ。。
そして20時ごろに家に到着し、鍵を入手してついでにコンビニで夕飯も調達して、我々はまたまた館山に向かっていったのだった。1日で館山行って帰ってまた行くことは流石に今後の人生もうないだろうな。
運転途中で変わるよと何回も言ったのに結局彼がずーっと運転してくれて、流石にクタクタだろうに「全然疲れてないよー」とまで言われてしまった。ここまでくると己が役立たずすぎて申し訳が立たなかった。スーパーマンがすぎる。
そして21時半ごろに目的地である南総城山温泉 里見の湯に到着。ここは22時半最終受付で23時閉店なので、多少のんびりできる余裕もありそうでセーフ!
1時間ほど温泉やサウナに入ったりして疲れを癒し(と言っても私まじで何もしてないけど、強いていうならカンピロ食中毒の病み上がりってぐらい。。)、22時半すぎに休憩処で待ち合わせ。会社の福利厚生で入ってるベネフィットに里見の湯のラウンジで使える無料ドリンク券があったんだけど、どうやらラウンジの営業時間が22時半までだったらしく今回は使えず…。次回リベンジしましょう。
里見の湯を出たあと、私が「夏だし海で花火がしたい!」と騒いだので、近くのセブンイレブンで手持ち花火を購入して別荘まんまえの海岸に行って花火をすることに。
『夏の夜に海で花火なんて超エモいっしょ!!』と思ってたんだけど、夜の海を舐めてた。スマホのライトがないと何も見えないほどの真っ暗闇。足元をゴキブリのように掠め去っていく蟹の影。腕や脚にまとわりつく謎の蟲。そんななか不気味なぐらい一定のリズムで押し寄せる波の音。ガチで怖かった。全然エモくない。波に攫われてそのまま死んじゃいそうなホラーゲームの世界です。人っ子一人いなかったから余計怖かった。
ふたりで怖い!早く花火やって帰ろう!!と慌てて花火に火をつけたら本当に驚くくらい周りが明るくなって、その瞬間から全然怖くなくなって、光の偉大さを実感したのでした。
手持ち花火の煙の匂いを嗅ぐと、今は亡き父方の祖父母の家に帰省して、庭でみんなで花火をした楽しい思い出がよみがえる。打ち上げ花火もたくさんあげたし、ねずみ花火でみんなで逃げ回ったこともあった。長野市赤田っていうド田舎の家だったから本当に家も庭も大きくて、アマガエルがたくさんいる庭でキャッチボールをしたり、大きな蔵のなかにあった卓球台で家族卓球大会を開催したり、家のすぐそばの川で魚を釣ったり、虫取り網で名前も分からない虫をたくさん捕まえたり、離れの囲炉裏でおばあちゃんが炊いてくれたお米がピカピカで美味しくてたくさんおかわりしたり。冬には池が凍って上にお姉ちゃんが乗ったら割れちゃって水没したこともあった。そんな子どもの頃の懐かしくてひたすらに楽しかった思い出が花火の匂いで思い起こされる。この感情をエモいの一言で片づけるのはもったいないね。
そんなこんなで花火を遊びつくし、夜も更けるころにお家に戻ったのだった。ふたりで遊ぶ用にSwitchを持ってきていたので、最近ニンテンドーオンラインの追加パックに加入して遊べるようになったGBAのメイドインワリオをプレイして、これが非常に盛り上がった。気付いたら2時をまわっていたので慌ててお布団に。敷布団で寝るのも久々だったから嬉しかった~。実家で高校生くらいまでは敷布団で寝てたのよね。
目覚ましもかけずに寝ちゃったから、目が覚めたら11時半でウケた。流石に人様のお家で寝すぎよね~。エアコンが効きすぎちゃってたのか、起きたらちょっと喉が痛かった。水着も持ってきてたしホントは別荘のプールに入りたかったんだけど、グアムで喉が痛いなかプールに入ったら溶連菌になっちゃったのが軽くトラウマ(?)なので、今回はプールは我慢。9月中旬くらいまでプール開きしてるらしいけど、まあ流石にそれまでに行かないだろうから、また来年リベンジさせてください。全然関係ないけど水面が光でキラキラゆらゆらしてるのってほんと綺麗だよね。
そしてお昼ご飯には地元で美味しいと評判(?)の回転寿司屋さんへ。前に来た時は夕飯時でも空いてたんだけど、この日のランチの時間帯は大盛況で結構な待ち時間だった。30分以上待ったかなあ。店内はテーブル片付けが追い付いてなさそうで、店員さんたちはきりきり舞いで、どうやらお盆シーズンで人手が足りてないみたいだった。この時期まで働いてくださっていたスタッフの皆様、本当にありがとうございます。。。
お昼ご飯のあとは腹ごなしにイオンタウン館山をお散歩。長野の祖父母が晩年に赤田から引っ越して暮らしていた佐久平にも大きなイオンがあったから、地方のイオンにくると佐久平の家に遊びに行った記憶が呼び起されてこれまた懐かしい楽しい気持ちになる。イオンのゲームセンターでたくさん遊んだよなあ、じいじがたくさんお小遣いくれて無限にメダルが手に入ったなあ。2階にあった本屋さんで死ぬほど漫画買ってくれたなあ。孫3人甘やかされていたなあ……。
今はもう自分で働いて稼いだお金でイオンのゲーセンで遊べるくらい大人になったよ。
イオンをぷらぷらしたあとは家に戻って一休み。せっかくだから別荘の大浴場も入ろう、ということで行ってみたら他に誰も利用者がいなくて貸切状態!まじのオーシャンビューの露天風呂を独り占めで、とっても贅沢な時間でしたや。
"ときめきメモリアルGirs's Side 2nd Kiss"っていう、乙女ゲームの金字塔みたいな作品に今さらながらだだハマりしておりまして、このゲームに出てくる海と灯台のモデルが犬吠埼の海と灯台なのよね。館山は犬吠埼とは位置も全ッ然違う場所だけど、まあ同じ千葉の海ってことでほぼ同じということでお願いします。GS2に思いを馳せながらこの海を眺めながらお風呂に入っていたので。(いつか犬吠埼も行きたいよ~)
そしたらお風呂上りにお母さんから「いまお父さんと銚子に来ています!涼しくてご飯おいしくて最高!」とLINEが来て、いや銚子いってんのか~い!うらやましい~!と思ったのでした。すごいタイミングだね。
そんなこんなで館山を満喫して、そろそろ台風も怖いしということで17時半ごろに出発。やっぱり上り方面は渋滞してたけど、彼と色々話しながらだとあっという間に到着したのでした。(帰りもやっぱり彼が全て運転してくれた。。)
今度はなかパンも食べたいし、友だちにおすすめのお店たくさん教えてもらったし、またすぐに館山いかないとなあ。マイカーがあったら気軽にいけるんだけど、ううむ。
たのしい夏の思い出でした。